チリ大統領を2度務めたバチェレ氏は、世界で最も影響力のある女性政治家の一人で、2010年には国連の女性関連組織を統合した新設機関UNウィメンの初代事務局長に就任した。バチェレ氏は医学生だった1975年、ピノチェト独裁政権下で首都サンティアゴにあった悪名高い秘密収容施設「ビジャ・グリマルディ」に数週間にわたって拘束された。「主に精神的な拷問を受け、殴られることもあった」が、電気ショックを使った拷問はされなかったと、バチェレ氏は2014年のインタビューで語っている。「私は運が良かった。他の多くの人たちはなくなった」