北朝鮮の元兵士などの脱北者が、アメリカの人権団体が開いた座談会に参加し、軍の幹部が女性兵士に性的暴行を働いていたことや、軍の指示で国境警備に当たる兵士が麻薬などの密売に関わっていたと証言し、北朝鮮が組織的に人権侵害や違法行為を行っていると指摘しました。この座談会は、アメリカの人権団体と韓国で活動する脱北者団体が3日、ワシントンで開いたもので、北朝鮮の元軍人の男女3人の脱北者が証言しました。このうち2016年に脱北した女性のチェ・ユジンさんは、キム・ジョンウン(金正恩)指導部の警護に当たる部署で看護師となったあと、軍の幹部からたびたび性的暴行を受け、同僚の女性兵士は暴行を受け精神に変調を来すなど、軍の内部で女性への暴力が日常化していると指摘しました。