中国商務省は10日、11日から年末まで北朝鮮産の石炭の輸入を一時停止すると発表した。9月の北朝鮮による核実験に対する国連安全保障理事会の制裁決議を執行するための措置だとしている。北朝鮮に影響力を持つ中国が制裁に後ろ向きだという関係国の批判を受けるなか、制裁決議を着実に実行していく姿勢をアピールした形だ。安保理決議は、核やミサイル開発の資金源を断つために北朝鮮の石炭輸出に上限を設け、決議が採択された11月30日から年末までに、北朝鮮から国連加盟国への石炭輸出は約5350万ドル(約61億円)か、約100万トンを超えてはならないと定めている。中国が輸入を一時停止したのは、この規定を上回る可能性があるためとみられる。来年以降は、北朝鮮からの輸出に「年間約4億ドル(約460億円)」か、「年間750万トン」の上限を設けているが、中国商務省は来年の動向については言及していない。ー朝日新聞よりー