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大阪市浪速区の中谷藤市さん（91）も、米朝首脳会談に期待を寄せる一人だ。
弟の坂太郎さんは海上保安庁に勤めていた1950年10月、北朝鮮軍が朝鮮半島沖に仕掛けた機雷を取り除く掃海隊の一員として、戦地に派遣された。出港から9日後、約20人が乗った掃海艇は機雷に接触し、沈没。他の隊員は救助されたが、坂太郎さんだけが見つからなかった。「真摯に向き合い、勇気を持って、きっぱりと最善の結論を出して欲しい。この戦争で苦しんだ世界中の人や家族の気持ちが救われる歴史が始まって欲しい」