ウィリアム・ペリー元国防長官が2018年4月11日、東京都内で講演し、北朝鮮問題について四つの教訓を語った。
最も大事なのは、なぜ北朝鮮が核開発をするのか理解することだ。我々が「抑止力」と呼ぶように、北朝鮮も自らの安全の保障を得ようとしている。第二の教訓は、北朝鮮は独裁国家で国民を残酷に扱っているが、クレージーではないと知ることだ。彼らは体制維持のために合理的に行動する。第三に彼らはイデオロギーにとらわれず、現実的な行動をとる。合意事項に拘束されず、目的達成のために他の方法があると思えば乗り換える。四番目の教訓は、北朝鮮にとって経済は重要で、改善させたいと思っているが、そのために彼らは安全保障を失う交渉はしないということだ。経済制裁で北朝鮮は苦しんでいるが、それから逃れるために核開発計画をあきらめるような譲歩はしない。